いろぐろ薬剤師ブログ

自分の興味のあることや体験したことを中心に書いていきます

薬局での待ち時間を短縮するウラ技

 薬局で待たされてイライラした人は結構いると思います。病院で散々待たされて、また薬局でも待たされるのか!と。そんな待ち時間を短縮できる方法があります。薬剤師である自分が効率的に薬をもらう方法をお伝えします.

 

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そもそもなぜ時間がかかるのか?

棚から薬を取って袋に詰めるだけで単純な仕事だと思っている方が多いです。本当にそれだけの仕事なら数分でお渡しできます。が、私たちの仕事はそんな単純なものではありません。以下に理由を挙げます。

 

  • 調剤自体に時間がかかることがある
  • 薬剤師業務の確認事項が多い
  • 人手不足で従業員が足りない
  • 医師への処方内容の問い合わせ
  • 患者様が集中的に来る時間がある

 

 調剤の流れは簡単に説明すると、

処方のデータを薬局のシステムに入力→調剤→鑑査(チェック)→お薬をお渡し

という流れです。

 

チェックすることは、ピッキングした薬が合っているか、飲み合わせ、用法・用量、などです。ただ、棚から薬取って袋に入れているわけではありません。 

 

チェックにて処方で気になることがあれば、薬剤師は医師に確認しなければなりません。例えば、この薬は家に残っているから要らないっていったのに処方出てるわーとか、逆にこの薬欲しいって言ったのに出ていない などがよくある出来事です。こういう場合、処方医に問い合わせしなければ処方変更できません。それに結構時間がかかります。クリニックなどの小規模の医療機関なら電話で確認してすぐに回答が得られますが、大病院は電話でなくFAXでの問い合わせとなるため、より長くなります。ですので予め薬局来る前に自分で処方内容チェックしておくといいでしょう。もし希望と違っていれば、病院の受付の人に直接言いましょう。そうすれば、すぐに正しい処方箋をくれるはずです。

 

患者様が集中的に来る時間帯もあります。薬局にもよると思いますが、10時から12時、17時から19時が多いです。午前中は朝イチで病院に行ってきた高齢者が多く、夕方からは会社員がよく来てるイメージです。

 

 

待ち時間長くなる人の特徴

  • 小児の処方箋を出した人

特に待ち時間が長くなるのはお子さまの処方です。通常の2倍くらい時間がかかります。特に小児の薬は体重によって量を決めています。体重を聞いて用量があってるか計算して確認しなければなません。さらに粉薬、シロップのお薬を量って調剤するので時間がかかります。兄弟の薬を持っていく場合はかなりの待ち時間を覚悟しなければなりません。 

 

  • 一包化を希望されてる人

錠剤を手でヒートから出して機械で分包します。その手間に時間がかかります。さらに薬の刻印を見てきちんと包に入っているかチェをするため時間がかかります。

 

  • 軟膏ミックスの処方がある人

2種類の軟膏の混和は一旦チューブから出して重さをはかり、混和しながら練っていきます。面倒だし、凄く時間がかかります。軟膏を混合する機械がない薬局ならば、相当待たされるでしょう。

 

早く薬もらう方法

あまり知られていませんが、あらかじめ処方箋をファックスやアプリで送るという方法もあります。 大きな病院だとFAXコーナーがありそこから薬局に処方箋をFAXしてくれます。大手の薬局ではアプリで事前に処方箋の写真を撮って送ることもできます。これらを活用すれば、待ち時間ほぼゼロです。

 

FAXやアプリが面倒だよって方は以下の方法でいいと思います。

 

1. 自分の処方が早く調剤できるか確認をする(上記に該当していないか)

2. 病院にいる間に自分で必要な薬が出ているか処方箋確認

3. 薬局が混まない時間帯に行く

 

 

1.で、もし調剤に時間がかかる場合は処方箋預け、「調剤終わったら電話ください。」と言って一旦帰ります。そうすれば待ち時間なしですみます。

 

まとめ

薬局の仕事の流れ、混む時間帯、自分の処方がどのくらいの時間で調剤できるのかを把握し、FAXやアプリを駆使して薬局で薬をもらえれば、ストレスなく薬は受け取れます。薬局での待ち時間が長いと怒っている人はもっと頭を使って対策しましょう。

 

当ブログでは基本的に書籍、文献、経験に基づいて記載されています。ブログで投資の内容を記載すると思いますが、投資は自己責任でお願いします。あと薬の使用法は処方医や投薬された薬剤師のいうことをよく聞いて使用して下さいね。