いろぐろ薬剤師ブログ

自分の興味のあることや体験したことを中心に書いていきます

【花粉症の方必見】花粉症の治療法はどんなのがある?

 今や日本人の4人に1人が花粉症で悩んでいます。花粉症で薬を飲んでいる方は多いですが、間違った方法で服用しているときちんとした効果を得ることはできません。花粉飛散量を自分で予想する方法や花粉症の治療法にはどんな選択肢があるかをお伝えます。

 

f:id:kusurihack:20190221204910j:plain

 

 

 

花粉症の原因となる植物は?

花粉症になる主な植物:スギ、ヒノキ、イネ、ブタクサ、ヨモギ

 

スギ  2月~5月

ヒノキ 4月~5月

イネ  5月~8月

ブタクサ8月~10月

ヨモギ 8月~10月

(地域によってずれあり)

 

この中で圧倒的に多いのがスギの花粉症です。花粉症の約8割がこのスギの花粉症だと言われています。このスギ花粉もう飛散し始めています。

 

今年のスギ花粉の飛散量は?

今シーズン(2019年)のスギ花粉は例年より多いと予想されています。

 

花粉の量を素人の私たちでも予想できる方法があります。

前年夏の気象状況で、ある程度花粉の量が予想できます。

気温が高く、日照時間が長く、雨の日が少ない夏は花芽が良く育ち翌春の花粉が多くなるというわけで、

今年はとういうと、2018年の夏は記録的な暑さで梅雨明けが早く、日照時間は長い

 

⇒2019年は花粉が多く飛散すると予想できる。

 

 花粉の飛散量と花粉症の症状の関係性

花粉が飛び始めてすぐに症状出る人もいれば、花粉症がたくさん飛ばないと症状でない人もいます。

ただ、花粉の飛散量が2~3倍になっても症状が2~3倍強くなるわけではありません。症状はあるところで一定になります。

逆に飛散量が半分になっても症状の強さは半分になるわけではありません。

花粉症の方は花粉飛散量をチェックしておいたほうがいいです。

 

 

花粉症の症状

花粉症は花粉によるアレルギー疾患の総称です。

主にアレルギー性鼻炎とアレルギー結膜炎が出てきます。まず花粉が鼻に入ると、くしゃみや鼻水が出てきます。少したってから鼻詰まりの症状が現れます。

鼻詰まりが酷くなると頭痛、鼻や喉の炎症による微熱やだるさが起きます。

また目に花粉が入ると目がかゆくなり、涙が出て目が赤くなります。

 

花粉症と風邪の症状が似ているため、自分が花粉症だと気づかないケースもあるので、長引く鼻炎の場合は検査をすることをお勧めします。

 

 

花粉症の治療

  •  薬物療法
  • レーザー治療
  • アレルゲン免疫療法

大きく3つの選択肢があります。

 

薬物療法

飲み薬、点鼻薬、点眼薬による薬物療法があります。これはほとんどの方が選択されている治療です。最近、抗アレルギー薬の処方を見る機会が増えてきました。内服薬でも色々種類があります。即効性があるが眠気の強い薬や眠気が出にくいが効果が出るまで時間がかかる薬もあり、それぞれ特性があります。その特性を生かした飲み方を次回説明します。

 

レーザー治療

近年はレーザー治療も普及しており、花粉症のくしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状に効果があります。鼻の表面をレーザーを照射して、腫れている粘膜を固めて鼻腔を広げます。鼻づまりを解消し、さらにアレルギー反応が起きにくい粘膜に変えます。

これはあくまで、アレルギー体質を改善するわけでなく、アレルギー反応の場を抑える治療法です。

 

アレルゲン免疫療法

 減感作療法ともよばれ、アレルギー患者に対してアレルゲンを繰り返し投与して体を慣らし、根本的な体質改善を目指す治療法です。この治療は期間は長いことがデメリットです。治療期間は3~5年でアレルゲンの投与量を少量から始め、徐々に増やしていくという流れです。やはり自分の体質を変えるのは短期では無理なのですね(笑)

この治療は花粉が飛んでいない時期から開始なので今シーズンは諦めましょう。治療開始はだいたい6月~11月くらいになってます。

 

まとめ

今年のスギ花粉の飛散量は例年より多いみたいなので、しっかり対策しましょう。花粉症の治療は年々進化しているので、しっかり情報収集して自分にあった治療法を見つけることが最善です。

 

当ブログでは基本的に書籍、文献、経験に基づいて記載されています。ブログで投資の内容を記載すると思いますが、投資は自己責任でお願いします。あと薬の使用法は処方医や投薬された薬剤師のいうことをよく聞いて使用して下さいね。