いろぐろ薬剤師ブログ

自分の興味のあることや体験したことを中心に書いていきます

【悲報】薬剤師はいずれオワコン職業

 世間では、薬剤師はそこそこの給料で安定した職業というイメージを持たれています。

 

が、今後はそのイメージも崩れることでしょう。

もし自分に子供がいてどうしても薬剤師になりたいって意思がなければ、自分と同じ職業は勧めないです。

 

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これから進路を考えている学生の諸君!

安定しているから薬剤師になりたいっていう理由なら絶対に止めたほうがいいです。

 

その理由を解説していきます。

 

 

 

今後の薬剤師の需要と供給

厚生労働省の統計によると、一般職業の有効求人率1.63倍、一方で 医師、薬剤師の有効求人倍率(2019年2月)は6.04倍。

今はまさに超売り手市場のようですが、将来はどうなるでしょうか。

 

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「薬剤師の需給動向の予測および薬剤師の専門性確保に必要な研修内容等に関する研究」報告書より引用

2018年度から43年度の薬剤師の需給動向の推計です。同報告書によれば「薬剤師の総数としては、今後数年間は需要と供給が均衡している状況が続くが、長期的にみると、供給が需要を上回ることが見込まれる」とのこと。 

 グラフより、需要と供給のバランスが変わって25年後には買い手市場になると予想されます。

転職もなかなか厳しい時代になりそうです。

自分は転職する際、大手ドラッグストア3社の面接を受けました。そのころは超売り手市場だったのではっきり言って余裕でした。最初は前職の話を根掘り葉掘り聞かれましが、後半はただの世間話をしてもう採用前提で話が進んでいました。そんな美味しい時代も今後はなくなっていきそうです。

 

過剰な薬学部がさらに増える

十数年前、これから医薬分業がますます進み薬剤師不足が加速すると考えて薬学部を新設する大学が増えました。私立薬学部は、2003年からの6年間で29校⇒57校に激増しました。それにより薬剤師を目指す学生も増えました。

  ただ、やはり新設薬学の中にも質の悪い大学もあります。ここであえて大学名は言いませんが、常に定員割れを起こしていたり、偏差値がめちゃくちゃ低いFラン薬科大学、合格率が30%代のめちゃくちゃ低い大学、などが存在しています。

 もう薬学部絶対いらないだろうと思っていたら、2019年に岐阜医療科学薬学部、2021年には和歌山県立医大薬学部が開設準備中です。

 まあ、いずれ必ずどこかの大学の薬学部は閉校することでしょう。

 

この流れは以前の法科大学院 に似ています。

2002年に国が経済のグローバル化や知的財産分野の拡大で弁護士が足りなくなると予想し、年間1200人だった司法試験合格者を3000人に増やすことを閣議決定しました。それに伴い、大学は法科大学院を次々と設立しました。

 

で、今その急ピッチで作った法科大学院はどうなったか?

 

 全国に70以上作った法科大学院は志願者の減少などで35校以上が相次いで募集を停止しました。

 

 遅かれ早かれ薬学部も同じ轍を踏むことになるでしょう。ちょっとは歴史を学んでほしいものです。

 

 

 

非薬剤師も一部の調剤業務可能に

厚労省は今年の4月2日付で、「調剤業務のあり方について」を都道府県などに

発出しました。

そこに何が書かれてたか。ざっくり言いますと……薬剤師の目の届く範囲内だったら、薬剤師じゃなくても薬の取り揃えなどの簡単な調剤していいですよーっと明確にしています。今までグレーだった部分を国が明確にOKを出しました。

 

調剤といえば、薬剤師の専売特許。薬剤師のみに許さるされた行為・・だったはずが、制約があれど一般人でも可能になりました。

 

さっそくうちの会社は事務方の人に一部の調剤を任せるスタイルに変更しつつあります。それにより薬剤師不足が解消され、安い人件費で薬局が回るようになるというわけです。お給料が高い薬剤師の需要は落ちる可能性があります。

 

これから薬局減る

 薬局は今や約5万9千軒でコンビニより多いです。なんでここまで多くなったのか

 一昔前は大病院の建設予定地の門前で土地の値段が急騰しても土地の取り合いでした。勝ち取って土地を寝かしていても、いざ開局すればあっという間に元が取れていました。要は病院の前に薬局を建てて薬剤師を置いておくだけでぼろ儲けでした。

 で、今後は少子高齢で医療費を削減するためにどんどん薬局の報酬を少なくしていってます。

2015年の経済財政諮問会議で当時の厚生労働大臣が「5万7000軒の薬局についても全てを残すわけではない」と言っていたことから国は薬局を減らす気満々です。

 

医薬分業を進めるため、最初は高い診療報酬で薬局を増やさせて、ある程度増えきたら今度は薬局の報酬を下げて締め付けにかかってきます。

まさにアメとムチです。

 

 まとめ

6年制になり私立薬学の学費は900万~1400万円と言われています。国公立はまだ安いですが、私立だと1000万円近い学費がかかります。

約1000万円を投じて薬剤師免許を取っても将来安泰とは言えないので、正直コスパは悪いと思います。どうしてもなりたいっていう強い意志をもった人以外で、安定しているからという理由で薬剤師を目指す人は辞めたほうがいいです。

 

 

 

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当ブログでは基本的に書籍、文献、経験に基づいて記載されています。ブログで投資の内容を記載すると思いますが、投資は自己責任でお願いします。あと薬の使用法は処方医や投薬された薬剤師のいうことをよく聞いて使用して下さいね。